データは企業にとり最も価値のある資産の1つです。組織はデータ損失やダウンタイムから自社を保護し、ビジネスへの致命的な影響を避ける必要があります。組織が専用のバックアップアプライアンスを使用してデータ保護を実装することは珍しいことではありません。歴史的に見れば、短期間のバックアップデータを保存できる、簡単で効率的な方法です。バックアップデータの量が1ペタバイト以上になると、アプライアンスの数が急激に増える可能性があります。アプライアンスの無秩序な増加は拡張にコストがかかるだけでなく、管理が複雑になり、貴重なデータが孤立することにもなりかねません。アプライアンスを増やす代わりに、拡張性の高いハイブリッドクラウドバックアップソリューションを使用すれば、バックアップアプライアンスによく見られるパフォーマンスと容量のボトルネックを排除でき、総所有コストを大幅に削減できます。

企業は、外部のクラウドベンダーと社内のプライベートクラウドを組み合わせた、マルチクラウド構造を展開しています。これにより、ベンダーロックインを回避でき、運用支出と資本支出のバランスをとることができます。

最新のプライベートクラウドは、SANの代わりにソフトウェアデファインドストレージを使用して、SANを超えた進化を遂げています。このような変化によりコストは削減されますが、ストレージとコンピューティングが混ざり合うために複雑さが増します。また、両者の間に明快な差別化はありません。最適なパフォーマンスを得るには、速さのためのオールフラッシュ、容量のためのハイブリッドといった、アーキテクチャごとに異なるコンポーネントが必要になります。