Western Digitalは、現在の製品の改善、新しいテクノロジーや製品の開発、当社のデバイスに蓄積されたデータからの価値の生成に適用できるリソースや知識へのアクセスを提供するため、外部組織との複数のコラボレーションに参加しています。
Western Digitalでは、世界中の機関の研究活動に出資するプログラムが進行中です。出資する研究テーマは、Wester Digital社内からの提案より選ばれます。これらのテーマは社内のチームがより深い調査を要するとして特定したものです。研究テーマは、その特定のテーマに適応した専門的技術を持つチームまたは機関に割り当てられます。リード研究者がWestern Digitalチームから選出され、機関と連携して詳細な計画を策定し、達成すべき仕事と進捗状況を測定するマイルストーンを協同して定義します。研究プログラムには複数のテクノロジーまたは科学分野が関係します。
これらのプログラムはWestern Digitalと関係する機関の双方にメリットをもたらすように構成されています。研究を行う機関にとってのメリットは、実際の問題の調査、業界のチームと関わる機会、共同開発などです。一部の調査は数年間に及ぶ一方、範囲や期間が限定される調査もあります。Western Digitalには特定のプログラムの進捗を定期的に確認する社内プロセスがあり、さらに年に1回、出資する研究とWestern Digitalのビジネスニーズの方向性をそろえるプロセスがあります。データストレージとデータ分析の世界では、これまでにない速さでテクノロジーが進歩していることから、Western Digitalが業界のトランスフォーメーションを促進して顧客に価値を提供する課題とチャンスが生まれています。
また、Western Digitalは業界コンソーシアムにも参加しています。ここで出資される研究プロジェクトは、Western Digital特有のニーズよりも業界全般をターゲットとした課題とチャンスに向けられています。業界のリーダーであるWestern Digitalにとって、コンソーシアムへ参加は重要な活動です。コンソーシアムでの研究結果は、研究プログラムのすべてのメンバーとスポンサーが利用でき、これにより、すべての参加企業が社内の技術開発の方向性を決定できます。
コンソーシアムの研究は、メンバーが開発する製品に将来的に搭載される可能性のある新しいテクノロジーの調査に主な焦点が当てられています。各メンバー企業は、研究プロジェクトが自社の長期的な技術計画に合致し、技術の搭載への道筋を築くことができるのかを確認する、独自の評価を行う必要があります。コンソーシアムのすべてのメンバー企業がメリットを得られるように、プロジェクトの選定は注意が払われています。
Western Digitalは、大学の研究者がWestern Digitalのチームに加わり、研究プロジェクトに参加できるインターンシップを用意しました。インターンシップは、参加者が一夏の間プロジェクトに没頭できるように設計されています。Western Digitalの技術者と研究者は、インターンプログラムの基準に合致するプロジェクトを定義する必要があります。プロジェクトの範囲と期間は、夏期プログラム中に達成できるものでなければなりません。インターンはWestern Digitalにいる間、メンターと緊密に連携し、定義されたプロジェクトを実施し、インターンシップから得られた学習と成果を詳細に記した最終レポートの完成が要求されています。
Western Digitalは、開発技術者や科学者に業界の職場の様子を味わう機会を与え、教育を実地での体験により締めくくることができるようにサポートすることが当社の責任であると信じています。